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仕事とはなんぞや 指南もどき

She’s a Runaway / TWENTY DOLLARS

先日MIX納品させていただいた楽曲が、無事完成し、本日ストリーミング視聴開始されたという知らせを受けて、嬉しみを感じております

え?連中がお礼のメール?そんなにちゃんとしてたっけ?みたいな

Youtubeにうちの屋号feel the air.を晒されたので、
お返し晒でございます

TWENTY DOLLARS先輩、新譜“She’s a Runaway”(そんなお洒落な曲名やったんスね)完成おめでとうございますっ!

MIX制作の裏話的でもないスけど
受け取ったトラックは114tr

トラックを並べて、歌が入るまでを聴いての感想は
Nu Shoez師匠のファーストみたいなつるっとした感じをご希望?

メンバーからは「ちゃう」

ちゃうかー🦝

なんやかんやあって

普段僕はどんどんミックスダウンしまくって、トラックを減らしてPCに負荷をかけないってのを心がけているんスけど、残念ながら彼らはMIX修正オーダーの質と数がえげつないので、
トラックをまとめていくのはあきらめて、トラックの音を変える度にプリントしてたんス

その結果、最終の負荷はこんな感じ

なるべくお預かりした素材の音の良さを保持しつつ、Midの重なりを整理して、歌関係の居場所を確保するのに注力
逆に言うと、Mixよりも声関係のトラックの掃除ばっかしてました

演奏の良さをそのまま使うためには、声関係のトラックの掃除は不可欠スよね

道具は一番負荷が少なそうな標準装備「クリップゲイン」
レコード時代の楽曲の、ディエッサーがかかって頭がつぶれまくってる曲は、それはそれで昭和の良い雰囲気が出てて大好物なんスけどね
特に歌にかける場合は、楽器にかける時と違い、歌詞で変化量がコロコロ変わるので、トラックが多くなってくると、毎小節ディエッサーアリ無しの聴き比べだったり、スレッショルドのオートメーションを書いては確認!って作業が大変やから、むしろ今は手作業が安心やと思うんス

そして仕上げへ
Mixが終盤にいくにしたがって、どのトラックもProtools標準コンプか、McDSP AE600みたいなダイナミックイコライザーで、なにかしらの要素をサイドチェインで締めて、
楽器のトランジェントを歌詞に合うように調整したり、音の濁りを取って回るんスけど
メンバーから追加オーダーが入る度にHDXカードが悲鳴を上げるので、AAX DSP版をAAX Nativeに変更していくことになるんス

これProtoolsスタジオあるあるですな

Win機で作業するようになってから、全コア使ってくれるようになったんスけど、今はそれが一番の満足ポイントなんスよね

それでもモジュレーションが多めでかかるポイントでCPU負荷11%くらいになってたかな?

MacProの時は最大3コアしか使ってくれんかったんスよね
しゃーなしで、MIX終盤では8trくらいになるようにまとめてたので、いつでも戻れるように中間ファイルがどんどん増えるじゃないですか?
変更依頼があると、そのトラックを触れる中間ファイルを探すところから始まってたんス

ほんまに作業に使うパソコンは新しめのがいいスよね

しかしPCの負荷が40%に近づいてくると、まともにセッションが走らないようになるのはMac Win共通の課題ですな

諸々書きたいことも多いんスけど、メンバーから知らされてることの中に情報解禁のタイミング云々に触れちゃうかも知れないので

現場からは以上す🙊

そうそう、TwentyDollarsのメンバーは相当打たれ強いので、
なんかでバズってしまって、She’s a Runawayをいろんな人から聴いてもらえるといいなぁ

TWENTY DOLLARSとの戦いはこれからだ🐣(ご拝読ありがとうございました)


コーラス弾き比べの良い動画



めりくりー🎅

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